はてなの新卒エンジニアに贈った言葉

はてなチーフエンジニアの id:motemen です。先日は久しぶりに上京し、GoCon に参加してきました。東京はビルが高くていいですね。

今年の4月、弊社には3人のエンジニアを含む新卒社員がやってきました。毎年この時期になると、はてなに新しく入社した新卒および中途社員にむけて各部のオリエンテーションをおこなっています。今年は私が技術部を紹介する任にあたりましたので、そのときのプレゼンテーションを紹介します。

はてな技術部紹介 2015(公開版) / Hatena Technical Division Orientation 2015 (Public Edition) // Speaker Deck

エンジニアの仕事

はてなにおいて技術部というのは最大の部であり、ある面その顔でもあります。ウェブサービスを提供する会社の技術部として、はてなのミッションである「知る」「つながる」「表現する」を通じて人びとの生活を豊かにするために、その技術と能力を発揮するのが私たちエンジニアの仕事です。質の高いものをつねに提供しつづけること、そしてそのことに誇り高くあってほしいということを話しました。また、対外活動や業務改善といったこともエンジニアの仕事のひとつとして紹介しました。

取り組みや制度

  • 勉強会
  • 寿司
  • 実績
  • 開発合宿

先日のエントリ「寿司と勉強会とエンジニア」でも紹介されたように、技術部ではさまざまな取り組みをおこなっています。これについては今後もこのブログで紹介できると思います。

エンジニアの心がけ

おもに新卒エンジニアへの、心がけ集です。自分が一年目のエンジニアであったときのことを思い出すと、そのときの自分にかけてやりたい言葉は山のように思いつくのですが、ここではなんとか3つに絞りました。

  • 問いを立てる
  • 越境する
  • 共有する
問いを立てる

エンジニアはともすれば技術に注目してしまいがちで、それはそれで楽しいし(自分もそういう人間です)、正しいときもままあるのですが、新人エンジニアの心がけとして、反省的に考える機会を意識的に持ってほしいということ。目の前にある問題が自分の技術で解決できるからといってすぐに飛びつくのではなく、チームで開発するプロフェッショナルのエンジニアとして、自分たちが本当に解決したい問題は何なのか、一度立ち止まって考えることをしてほしい、それこそが自分の強みになるはずです。

越境する

はてなは非エンジニアスタッフも技術に明るい人が多く、エンジニアが手を煩わせなくてもあれこれできてしまう人も多いのですが、それにあぐらをかかず、エンジニアとして他人の仕事を改善できるのならどんどん職種の壁を越えてコミットしてほしい。先ほどの話とも関連しますが、自分の価値や強みが形になるのは他職種の人びとの仕事があってこそなのだから、狭いエンジニアの枠に閉じこもっていないでほしいという話をしました。

共有する

これは企業文化の話でもあるのですが、はてなでは昔からはてなグループを使って情報共有を続けています。はてなグループでもSlackチャンネルでも、ささいなことを共有しあうことが自分を含めみんなの幸せにつながります。特にはてなグループには10年近い歴史が詰まっているので、昔のはてなのエンジニアの考えを知ることもできてお薦めなのです。

はてなは新しいメンバーを募集しています

スライドの途中で「技術部まだまだ増えます」と書いていた通り、はてなでは現在積極採用中で、実際オリエンテーションからもすでに数名が入社しています。はてなに興味のある方は以下をご覧になってください。また学生の方はこの夏のインターンシップに応募いただければ、弊社の雰囲気を感じ取ってもらえると思います。

採用情報 - 株式会社はてな

はてなサマーインターン2015