はてなで働くエンジニアにアンケートシリーズ第28回は、ノベルチームのAndroidアプリエンジニア、id:bps_tomoyaに話を聞きました。
- はてなに知り合いがいた縁もあって応募
- 複数のサービスに目を配り、うまくさばいていく
- 一晩置くと昨日よりも良い解決方法を思い付く
- 一部の端末で発生した問題について素早く動くことができた一例
- あまり知らない分野でも安心して飛び込める環境がある
はてなに知り合いがいた縁もあって応募
── Q1. はてなidとその由来を教えてください
id:bps_tomoya です。ハンドルネームが「バトルプログラマー柴田智也(Battle Programmer Shibata Tomoya)」なので、それをもとにしています。一見すると中途半端な縮め方なのですが、あるアニメーション作品に由来していてこのようなIDになっています。
入社よりも以前に tomoya_shibata
というIDも持っていたのですが、プライベートのメールボックスをさかのぼってみると自分自身で削除していたのを思い出し、我ながらどうして〜という感情になってしまいました。
── Q2. いつどんなきっかけで入社されましたか?
2019年1月に入社して、今年で5年目になります。
はてなに知り合いの方が在籍しており、その縁もあって中途採用へ応募しました。この経緯については自身でもブログに書いています。
当時は自分にとって、はてなブックマーク、はてなブログが特になじみあるサービスだったので、開発に関わることができればうれしいなという気持ちでいました。
複数のサービスに目を配り、うまくさばいていく
── Q3. 現在の仕事を教えてください
ノベルチームで、スマートフォンアプリエンジニアとしてカクヨムのAndroidアプリの開発をメインでやっています。直近では3月にリリースした「カクヨムネクスト」の対応を行っていました。
そのほか、入社以来4年間メインで担当していたはてなブックマークとはてなブログも継続しつつ、最近ではマンガ投稿サービス「ジャンプルーキー!」の開発をやったり、マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」のお手伝いをしたりしていました。
はてなのアプリ専用マンガビューワを集英社が採用。2,700万ダウンロードを超える「少年ジャンプ+」に提供開始 - プレスリリース - 株式会社はてな
多くのサービスに目を配る必要がある大変さを感じていますが、ここをうまくさばいていくのが、1人のエンジニアとしても仕事としても腕の見せどころなのかなと思っています。
一晩置くと昨日よりも良い解決方法を思い付く
── Q. チーム内の立ち位置を教えてください
Androidアプリ開発を主軸としてタスクをビシバシ倒す係をしています。
そんな日々の中で気になった細々とした困りごとは、すぐにパッとできるようなことであればその場で片付けてしまいます。そうでないものはタスクを登録しておきます。タスクにしておくと一旦忘れることができますし、もしも自分が手を付けなかったとしても、他の人が拾い上げる余地を作ることができます。
── Q. 1日の仕事の流れを教えてください
おおむね10時~19時の中で働いています。朝は前日作っておいたPull Requestをコードレビュー依頼に出したり、自分に来ているレビュー依頼の対応、情報収集などを行ったりしながらスタートしていきます。
チームの昼会ではタイムラインに置かれたタスクの状況について共有し合い、相談や連絡事項、さらにちょっとした雑談もします。メンバーのほとんどがリモートで働いているので仕事と直接関係ないお話もするのは大事ですね。技術的な話題など、より突っ込んだ話はエンジニア同士の会で行います。
それ以外ではSlackのやりとりも気にしつつ、アサインされているタスクに集中します。夕方ぐらいになってくると疲れてくるのでコーヒーを入れながら、その日の着地点を見つけます。
レビュー依頼を出せそうなものが準備できても積極的には出しません。あくまでも自分の場合ですが、その日の終わりに誰かに仕事を渡したくないのと、通知が飛んでしまうのを避けたいのです。
一晩置くと昨日よりも良い解決方法を思い付いていたり、気が付けていなかった問題点を見つけたりすることもありますね。
一部の端末で発生した問題について素早く動くことができた一例
── Q. 最近うまくいったことは何ですか?
以前、一部の端末でログインがうまくいかないという問題が発生したことがありました。送られてくるログからは原因特定が難しく、ディレクターと共に渋谷の店舗へ駆け付けて当該端末を調達、調査してみると何が起きていたのか判明し、修正・リリースをすることができました。
現代では遭遇する頻度こそ減ってきましたが、端末固有の挙動による意図しない何かというのは突如現れます。
スマートフォンアプリを作る中での難しさを思い出すことになった出来事であると同時に、端末調達の判断~リリースまでの一連の流れはチーム内外含め素早い動きができることの一例だったのではないかと振り返っています。
── Q. 最近うまくいっていないと感じることは何ですか?
自分のタスクに専念してしまうきらいがあり、つい他の人とのやりとりの優先度が下がりすぎてしまうことがあります。
自分でも不得意分野だという自覚があるので、自分と近い・遠いにかかわらずどの話題も気にしておく、拾えそうなボールがあれば「これやっておきますね、やりました」が常時できるようになるなどを心がけなければならないなと思っています。
一方で、それを意識するあまり目の前のタスクを落としてしまっては本末転倒ですから、一筋縄では行かないですね。
あまり知らない分野でも安心して飛び込める環境がある
── Q. 普段大切にしていることは何ですか?
コードレビューを依頼された人の疑問がなるべく少ないPull Requestを作るようにしています。
コードに限った話ではないと思うのですが、多くの成果物は書く・作るよりも読まれる・見られる時間が長い成果物です。書き手の意図が伝わりやすいコードにすることはもちろんですが、コードベースの中でそのとき初めて登場するようなAPIもあります。その際に「これはなんだろう」とレビュアーがわざわざ調べることのないよう、ドキュメントや参考にした資料へのマーカーを貼って、レビューがなるべく円滑に進むようにしています。
この作業は、自然と自分のコードリーディングタイムになります。このメソッドはもっとよくできるな、この説明をPull Requestでするくらいならコメントに書かれているべきだな、という気付きと修正の時間にもなります。
── Q. はてなはどんな会社ですか?
さまざまな領域に得意分野を持つさまざまな人々が集まる集団だと思います。
エンジニアと一口に言っても、一人一人よく知っているものもあれば、そうでないものもあります。あまり知らない何かに触れるとき、その分野を得意とする人々がフォローアップしてくれるので、安心して飛び込めるように思えます。
これが「挑戦の土壌」「全体が円滑に回る組織」につながっているポイントの一つではないかなと感じます。
はてなのスマートフォンアプリ開発は挑戦の連続です。誰にとっても身近なスマートフォンですが、開発環境も利用者にとっての位置付けも日々変容しています。より良いアプリの提供を目指し、今ある技術だけでなく、これから先の技術に積極的な仲間を募集しています。ご連絡をお待ちしております!
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