開発者体験を向上させていく活動をやっていきたい | はてなで働く mangano-ito にアンケート [#27]

はてなで働くエンジニアにアンケートシリーズ第27回は、マンガアプリチームのAndroidアプリエンジニア、id:mangano-itoに話を聞きました。

技術志向でエンジニアドリブンな会社に行きたかった

── Q1. はてなidとその由来を教えてください

id:mangano-ito です。ito(伊藤)は本名で、mangano(マンガーノ)はマンガが好きだからです。

「(カタカナ)+伊藤」のような名前に憧れていて、名前を考える際に人名一覧のページを眺めていたらイタリア人の名前にあったので、よさそうなのでつけました。マンガサービスに関わるようになったのは完全に偶然です。

── Q2. いつどんなきっかけで入社されましたか?

前職で働いていた時に、技術に特化して専門性を高めていきたいと思ったのがきっかけです。その理由から、技術志向でエンジニアドリブンな会社に行きたかったので、はてなのことは転職活動の初期に思い浮かんでいました。

表立って会社の名前が出ていないサービスの開発にはてなが関わっていることも、エンジニア同士の会話や他社サービスでのインタビュー記事で知っていたので、BtoCだけでなくBtoBtoC的な仕事もあるのは自分にとって興味深かったです。

募集要項を見てマンガサービスがあるということも知ったので、自分の趣味の部分にも関わりがあり、妙な言い方ですが一石二鳥ということで興味を持って、はてなに入りたいと思いました。

最終的には、そういったもろもろの話と面接の雰囲気からの直感で入社しました。一番最初に面接を受けた会社でしたが、選考の流れがスムーズだったのが印象的でした。

バランスが崩れた状態を早期に解消できるようブルドーザー的な進め方を

── Q3. 現在の仕事を教えてください

マンガアプリチームでAndroidアプリエンジニアとして、スマートフォン向けのマンガアプリの開発に携わっています。

専ら新たな機能の開発が業務です。流れとしてはキックオフで企画・デザイナー・APIを開発するサーバーサイドエンジニア陣と要件ややるべきことを確認し、後は定例で会を設けて、開発の進捗や問題の相談をしていくことが多いです。

デザインの実現性やコードで表現するために知るべきことの会話もエンジニアがやるべきことです。Figmaを使ってデザイナーに作成してもらった後、実装に落とし込む上で難しいポイントを相談・調整して実現していくことも必要です。

また、iOS側のアプリエンジニアやサーバーサイドのエンジニアと適宜会話を交わし、それぞれのプラットフォームでの実装上の差異や合わせておくべきポイントをすり合わせることも行っています。

id:mangano-itoのデスク周り
id:mangano-itoのデスク周り

── Q. チーム内の立ち位置を教えてください

取り立てて決まった役割はないですが、良くも悪くもブルドーザー的にタスクを前に進めることをよくしているかなと思います。停滞した状態やバランスが崩れた状態は早期に解消できるようにしています。置いてある作業をガッとやったり、知らないことも試しにやってみるなどはよくやっているかもしれません。

また、振る舞いとしては、前はサーバーサイドのチームにいたのでその視点でレビューや会話を行ったりすることもありますし、メンターとしての帽子をかぶってメンティーに接することもあります。分野によらず、自分が求められていることに応じていきたいと考えています。

── Q. 1日の仕事の流れを教えてください

朝11時あたりに業務を開始して、自分で1日に課したノルマを満足するまで仕事をするというのが1日の流れです。

まず、届いたコードレビュー依頼の中で取り組みやすいものや、Asana、Slackの通知の確認・返信から始めています。その後は基本的には今日やるぞと用意しておいたタスクに手をつけます。

お昼は日例の昼会があるなど定例的な会があるのでそれに参加します。会議やコミュニケーション、差し込みがあれば自分の仕事より優先するようにしています。ほかにもメンターとして1on1といったイベントも隔週で入るのでそちらも大事です。

退勤前にはレビュー依頼されたPull Requestを見ることにしています。また、「明日へのつくりおき」のような形で、自分が次の仕事を思い出して開始しやすいように仕込みをしてから終えることを心がけています。

開発を進めやすく整地する余地はまだある

── Q. 最近うまくいったことは何ですか?

強いて言えばシニアエンジニアという役割を拝命し、メンティーとの会話を通して改めてやるべきことに自覚的になったことです。自分の中で振る舞い方や考え方を更新したことは大きな収穫でした。まだまだ足りていない部分を知れたことは大きいと感じます。

また、業務が円滑に進むことが一番大事だと思っていますが、状況によらずアウトプットが安定できるようにコードレビューのサポートを意識して活動できたこともうまくいったことです。Findy Team+でAndroidのコードレビューがうまく回っているかについて指標をウォッチして、自分が文脈を知っているものや、負荷が大きいメンバーの代わりに行ったりするだけの単純な力技ではありましたが、メンバーの状況によらず安定性を維持できていたと思います。コード面だけでなく期待される要件を満たすかの確認も必要なので、レビューから得られる学習機会と負荷分散のバランスを大事だと感じています。

最近の個人的な活動でいうと、チームにSlackからアプリのBeta版のデプロイをするSlack Workflowがあるのですが、そこに手を入れてGitHub Actionsにも対応するようにしたのが個人的には想像通りにうまくいったことでした。Google Apps Scriptを使っていて、GitHubのAPIを叩いてビルドを走らせるものです。久しぶりにKotlin以外を触って気分転換にもなりました。こういう小さなことをうまくやるのが好みです。

── Q. 最近うまくいっていないと感じることは何ですか?

とてもいろいろありますが、個人的には新しい知識の習得や挑戦がおろそかになっていることです。幅広い知識を獲得して実践していくのが目標ですが、貯金を食い潰してしまっている感覚があるので、インプットもアウトプットも頑張っていきたいなという感覚があります。

チームの中でいうと、情報や仕組み・コードを整理して誰にとっても開発を進めやすく、かつ変更しやすいように整地することについては、まだ頑張れる余地があると感じます。開発をどんどん進めていくフェーズもあれば整えていくフェーズもあると思うので、開発者体験を向上させていく活動をやっていきたいです。

オープンで多様性を尊重し、協力して試行錯誤していく土壌

── Q. 普段大切にしていることは何ですか?

自分に求められることを考えて確実に進めていくことです。いろんな得意なことがある人がいる中で、全体として成果を出すためには、自分で場面に応じてどう振る舞うかを変化させていく必要があると考えています。守備範囲も広げていくことも大事だなと思います。

考え方で大事にしているのは直感・面白さです。第一に感覚があって、それを理由付けして行動することが多いです。感覚を大事にするとやり方の幅が出たり無理なくうまくいったりすることが多いと感じています。理屈は後から見出して目的につなげていくのが好みです。

── Q. はてなはどんな会社ですか?

技術に対して皆が真摯であるなど、いろいろ言えることはありますが、僕が一番思うのはオープンで多様性を尊重していて、トップダウンでなく協力して試行錯誤していく土壌がある会社だということです。

知識や経験が不足している中で挑戦していくような難しく緊張する局面があっても、周囲のサポートに助けられたことで不安にならずにやり遂げられたことが数多くあります。自分の中で一番継承していきたい文化だなと感じます。

また、働き方という面においても、エンジニアでない人でも技術に対して理解があり、寛大かつ自由にさせていただいていることがあるのでその点にも感謝しています。フレキシブルワークスタイルという働き方を見てもはてならしさが表れていると思います。


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