はてなリモートインターンシップ2021の講義資料を公開します

CTOのid:motemenです。2021年8月から9月にかけて開催した「はてなリモートインターンシップ2021」も無事に終了しました。

今年のインターンシップは下記のエントリーで発表したように、前半の1週間が講義、後半の2週間は開発を実践する2部構成で、ともにオンラインで実施しました。

はてなリモートインターンシップ2021のカリキュラムを発表します!

このうち講義パートは、Web技術に関するエンジニアリング講義ブートキャンプ、そしてエンジニアリング以外の領域をとりまぜて実施しました。この記事では、それぞれの講義で使用したスライド資料を公開するとともに、内容を簡単に紹介します。

エンジニアリング講義で使用したスライド資料

カリキュラムの中心となるエンジニアリング講義では、昨年実施したリモートインターンシップ2020を踏襲し、サーバーサイド開発に関する講義を行いました。

Kubernetes上で動作しgRPCでサービス間通信を行うマイクロサービスによるブログシステムを題材とし、それぞれの構成要素についてひとつずつ、基礎から学びます。

Web API ─ REST GraphQL gRPC

Webの基本となるHTTPからはじまり、RESTやGraphQLなどのAPI形式についての概説と、ブログシステムで利用するgRPCについて学びます。

はてなリモートインターン2021 Web API 講義資料 - Speaker Deck

Webサービスインフラ入門

Webサービスを実際に動かすためのインフラの概観について学びます。Webアプリケーションをサービスとして動かすために用いられている技術、用いられてきたアプローチを紹介します。

はてなリモートインターン2021 インフラ 講義資料 - Speaker Deck

コンテナ技術とDocker

現代のWeb開発・運用において、Dockerをはじめとするコンテナ技術は不可欠な技術となっていると言ってよいでしょう。コンテナ技術の成り立ちやメリット、Dockerについて学びます。

はてなリモートインターン2021 コンテナ 講義資料 - Speaker Deck

Kubernetesの仕組みとハンズオン

Kubernetesの概念やツールについてハンズオンを交えながら学び、Kubernetesによるコンテナオーケストレーションを体験します。

はてなリモートインターン2021 Kubernetes 講義資料 - Speaker Deck

マイクロサービス

複雑なシステムをスケールさせていくための手段にマイクロサービスがあります。背景からマイクロサービス設計の知識、サービス間通信などについて学びます。

はてなリモートインターン2021 マイクロサービス 講義資料 - Speaker Deck

ブートキャンプで使用したスライド資料

上記の講義とは別に、インターン後半の実践パートにおいて実際のサービス開発に参加するために必要な技術を、単発の「ブートキャンプ」として合わせて講義しました。

現代的なフロントエンド開発 ─ TypeScript React

JavaScript/TypeScriptとReactを用いた現代的なフロントエンド開発についてキャッチアップします。

はてなリモートインターン2021 フロントエンドブートキャンプ 講義資料 - Speaker Deck

RDBMS ─ MySQLの操作とテーブル設計

MySQLを用いた開発に必要なデータ定義やデータ操作、テーブル設計などについて学びます。

はてなリモートインターン2021 RDBMSブートキャンプ 講義資料 - Speaker Deck

Perl再入門 ─ オブジェクト指向やテストまで

受け入れチームによってはサーバーサイドの開発にPerlを利用しています。Perlの基礎から、(Perlによる)オブジェクト指向プログラミングやテストの書き方などについて学びます。

はてなリモートインターン2021 Perlブートキャンプ 講義資料 - Speaker Deck

参考:2020年のインターンシップ資料

一部の講義については、2020年のインターンシップと近い内容になっています。2020年の資料や動画は下記のページ公開していますのであわせてご覧ください。

講義動画と課題 - はてなリモートインターンシップ2020 - 株式会社はてな - 株式会社はてな

その他の領域の講義も実施

今回の公開資料は、上記のようにエンジニアリング講義とブートキャンプのみですが、講義ではそれ以外の領域も取り上げました。ここで内容を簡単に紹介します。

Webエンジニアのためのデザイン入門

エンジニア向けのデザインの基礎と、実際のサービス開発におけるデザイン実例の2部構成で、Webサービス開発におけるデザインについて学びました。

Webサービスの企画 ─ ワークショップを交えて

Webサービス開発における企画について、座学やはてなブログにおける実例の紹介の他に、miroを用いたワークショップを交えて学びました。

AWSによる講義とハンズオン

Amazon Web Services(AWS)から講師を招いて、講義だけでなくハンズオンも行いました。ハンズオンでは、エンジニアリング講義で題材としたブログシステムを対象に、Kubernetes上のシステムをAWSにデプロイし、CI/CDを体験しました。

AWS様、ご協力ありがとうございました。

最後に

今年も非常に充実した講義を準備できたと思います。参加されたインターンの学生の皆さんも真剣に講義や課題に取り組み、後半課程でサービスやシステム開発に参加するための知識を身につけてくれました。

はてなでは来年もサマーインターンを企画していますので、ご興味のある学生さんはぜひ応募をご検討ください。

インターンの情報は、Twitterアカウント@hatenatechでも積極的に発信します。興味のある方はぜひフォローしてください。

そして学生でない皆さん、はてなに入って講義する側になってみませんか? はてなではサマーインターンを通して、たくさんの優秀なエンジニアを送り出してきました。

はてなのサービス開発とともに、インターネットをよりよくしていくため、一緒に働くエンジニアの仲間を募集しています。

はてなでは、技術に対する向上心を持つ仲間を募集しています
エンジニア採用情報 - 株式会社はてな