こんにちは、 id:stanaka です。
先日、社内ミーティングでディレクターから「エンジニアの専門性を伸ばすためにディレクターとしてなにができるか」という質問を受けて回答した社内向けエントリを公開します。
(ちなみに、はてなでのディレクターは、エンジニア、デザイナーなどの数名のメンバーからなるチームの率いる、現場にもっとも近いマネージャー、というポジションです。)
エンジニアの専門性を伸ばすためにディレクターに気をつけてほしい3つのこと
1. 引き出しの数を増やすことができるようなタスクを振る
エンジニアにとって自分が持つ引き出しの数と専門スキルは強い相関関係があります。サービス開発において遭遇するさまざまな局面において、いくつかの選択肢を提示でき、さらにその中から最適なものを選びとれることは、エンジニアの専門性が高いことの証です。
そのためには、いろいろな経験をさせてあげることが大事です。いつも同じ種類のタスクばかりこなしていては、引き出しの数もなかなか増えません。勉強で引き出しの数を増やすことも大事ですが、やはり実践で鍛えていくのが一番の近道です。
2. リリース後に振り返りをする
開発の過程では能動的/受動的にいろいろな選択をしているわけですが、それぞれの選択の良し悪しの結果に自覚的になることで、次に似たような状況になった時によりよい選択ができるようになります。そのためにはリリースした後に出しっぱなしにするのではなく、どこが良かった、どこが悪かった、というフィードバックを与えられることが大事です。
良かったところを褒めるのも大事ですが、もうすこし良くしてほしかったところを適切な手段で伝えてほしいです。
3. 開発成果に対して高めの期待をする
日々、外部のエンジニアと採用の面接をしていて感じるのですが、はてなのエンジニアの強さは「もやっとしたあいまいな要件からサービスとユーザーのことを考えて、より良いものをいい感じに作ることができる」という点にあります。
エンジニアが全体から細部までの仕様/設計を詰める際に、ちゃんとサービスとユーザーのことを考えられているかどうかで、サービス全体のクオリティは段違いになってきます。
普段の開発においても、その強みを伸ばすためにディレクターの期待を超える成果が出すような目線の高さを求めてほしいです。
おわりに
もちろん個々のエンジニアの得意不得意はありますので、上に書いたことをそのまま行うのではなく、一人一人の個性に合わせて対応してあげられると、その良さをよりうまく引き出すことができると思います。