はてな・ペパボ技術大会 #4 〜DevOps〜 @京都 を開催しました #pepabohatena

こんにちは、アプリケーションエンジニアの id:itchyny です。

6/23 (土) にGMOペパボ株式会社さんと共同で開催した技術イベント『はてな・ペパボ技術大会 #4 〜DevOps〜 @京都』のレポートをお届けします。

hatena.connpass.com

発表

弊社のid:hitode909よりCTO室の取り組みの一つとして、開発効率を上げるツールの開発について紹介していただきました。 開発を補助するためのツールを組織横断で導入してもらう手段として、各プロダクトのコードとは疎結合にツールを作ることが大事であるというお話でした。 確かにJenkinsfileにコピペするだけといっても、動かなくなったときに取られる工数を危惧したりツールを導入することの障壁を感じてしまうかもしれませんね。

blog.sushi.money

ペパボのid:pyamaxさんより、DevOps化を推し進めるにあたり導入した取り組みについてお話しいただきました。 組織が大きくなるにつれて課題となるログイン管理を技術で解決するべく、STNSというソフトウェアを開発し運用されているのは素晴らしい技術文化だと思います。 『SPOF 俺』というスライドがとても印象的でした。

id:itchynyより、はてなが提供しているサーバー監視・管理ツールMackerelの開発チームにおけるインフラオーナーシップについて紹介いたしました。 デプロイやサポート担当、PWG (アプリケーションのパフォーマンスについて確認する会) の司会などを順番に回すことは、知見を共有するための大事な取り組みだと考えています。 技術の進歩によって様々なインフラのオペレーションがAPIでできるように、そしてソフトウェアが自動で行うようになっていくときに、どういう技術領域に自らの強みを見出していくのかが問われる時代なのだと思います。

id:buty4649さんより、ペパボのプライベートクラウドNyahの導入を推し進める中で、DevOpsのあり方にどういう変化が起きたかについてお話しいただきました。 プライベートクラウド基盤の開発を進めることでパブリッククラウドと同等の機能を提供できるようになり、様々なツールを流用できるようになったというのは素晴らしいことだと思いました。 Terraformを利用できる基盤にしたことで開発チームがインフラ構成を変更しやすくなったのもよいですね。

トークセッション

トークセッションでは、モデレーターに弊社のid:Songmu, ペパボのid:antipopさん、そしてid:rhythnnさん (ペパボ), id:ogidowさん (ペパボ), id:y_uuki (はてな), id:itchyny (はてな) でDevOpsの本質に迫るべく、各社のDevOpsのあり方や組織構造について議論しました。

Effective DevOps ―4本柱による持続可能な組織文化の育て方』が提示するDevOpsにおける4本柱、コラボレーション・アフィニティ・ツール・スケーリングを起点として、開発チームとインフラチームのコミュニケーションのあり方や、価値観の共有、職能の境界にある技術の進歩など様々な話題について深掘りしました。 「DevとOpsに分けて考えるからよくない、みんな人間じゃないか、OneLoveでいきましょう」というid:antipopさんの美しいメッセージでトークセッションを締めていただきました。

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最後に

開発のエンジニアとインフラを見るエンジニア間のコミュニケーションは必ず発生します。 会社や組織、サービスが成長する過程で生じる様々な課題を解決する中で、DevOpsの取り組みは自然と導入されてきていると思います。 しかし、現状に満足せずに、時代の変化や技術の進歩にあわせて、DevOpsのあり方も有機的に変化させていかなければならないと考えています。

DevとOpsに限らず、わたしたちは様々な人と協調して働いています。 人と人との相互理解を尊重し、価値観を共有し、洗練されたツールを使い、あるいは自らツールを作りながら、よりよい組織構造を目指して取り組んでいきたいと思います。

はてなでは、DevOps問わずエンジニア、デザイナー、ディレクターなど様々な職種にて働きたい方を募集しています。 hatenacorp.jp