こんにちは!Web アプリケーションエンジニアの id:KGA です。来たる 9/6, 7, 8 慶應大学日吉キャンパス 協生館にて builderscon tokyo 2018 が開催されます。先日、下記エントリの通りセッションの公募結果が発表され、はてなから3名のエンジニアが登壇することになりましたのでトーク概要のご紹介と登壇者の一言コメントを掲載します!
Webサービスにて200週連続で新機能をリリースする舞台裏
- id:daiksy
- 9/7(金) 13:40-14:10(30分) 藤原洋記念ホール
概要
わたしたちはMackerelというサーバー管理のWebサービスを運用しており、リリース以来毎週連続で新機能をリリースする、ということを意識的にやっています。
もちろん、昨今のサービス開発では週に数回本番リリースをすることなど当たり前ですが、ここで言う「毎週連続リリース」というのは、バグフィックスや目に見えない改善などは含めず、「ユーザーに価値を提供する新機能」を毎週必ずリリースする、と定義しています。
その様子は、毎週必ず発信される、ブログのお知らせでご覧いただけます。
https://mackerel.io/ja/blog/ちょうど、プロポーザル提出時点で195週連続なので、builderscon当日は200週に達している予定です(ちなみに、GWやお正月などの長期休業期間はリリースをお休みしています)。
機能開発には、1, 2日でできる小粒なものから、数ヶ月かけて開発が必要な大きな機能があります。日々の運用でミドルウェアのバージョンアップなどの目に見えない仕事も無限にあります。そういったタスクを並行で走らせながら、毎週新機能リリースを維持するには様々な工夫が必要です。
わずか10名未満(時期によって変動はある)のMackerel開発チームが、どのようにしてこれを成し遂げているのか。プロジェクトマネジメントの観点でお話しようと思います。
https://builderscon.io/tokyo/2018/session/eaaa57e7-0ca5-49b4-a4d4-da13ac969b27
id:daiksy 一言コメント
今、ちょうど200週のリリースを振り返っています。
なるべく皆さんにも普段の開発のコントロールの参考にしていただけるような形にまとめたいと考えていますので、ご期待ください。
カクヨムでの縦組み表示の実装と、縦書きWebの将来に向けて
- id:nanto_vi
- 9/7(金) 13:40-14:10(30分) 多目的教室2
概要
KADOKAWA × はてなによる小説投稿サイト「カクヨム」では、小説を縦組みで読める機能を2018年5月にリリースしました。これは、プラグインや外部リーダーを使うことなく、Webブラウザ上で縦組みと横組みを即座に切り替えられるというものです。
この発表では、本文だけでなくUI全般を縦組みで表現するという意欲的な取り組みにおいて、各Webブラウザ間での挙動の違いをどう乗り越え、統一的なユーザー体験を提供するに至ったかをお話しします。
また、将来的なWebブラウザ間の相互運用性の確保のためにWeb開発者ができることは何かという観点から、ブラウザベンダへのバグ報告やweb-platform-testsについても触れ、一サイトにとどまらないWeb全体での縦組み表現の可能性を探っていきます。
https://builderscon.io/tokyo/2018/session/f2415ce3-9b1a-4447-959f-cb8e91109814
id:nanto_vi 一言コメント
縦組みに限らず、Web ブラウザというプラットフォーム上で開発を進めるうえで、ブラウザ実装や Web 標準仕様にどう向き合っていけるか、Web 開発に携わる方々に伝えられればと思います。よろしくお願いします。
ブログサービスのHTTPS化を支えたAWSで作るピタゴラスイッチ
- id:aereal
- 9/8(土) 13:10-14:10(60分) 藤原洋記念ホール
概要
プログラマブルなCA (= Certificate Authority; 認証局) であるLet's Encrypt の登場により、独自ドメインで運用している多数のブログをHTTPS化することが現実的なものになりました。
しかし実際にHTTPS化するには、発行されたTLS証明書を期限が切れる前に更新したり、Let's Encryptという外部APIで起きうるエラーを適切に処理・リトライするなどの複雑な状態管理が求められます。
また、多数のTLS証明書を高速かつ効率的に読み込むために様々な工夫や検証を要しました。
このトークでは、複雑な状態管理を伴うTLS証明書更新システム (= ピタゴラスイッチ) をAWSのサーバーレスサービスを活用して構築・運用するノウハウについて、過日、独自ドメインで運用されているブログがHTTPSで配信できるようになった、はてなブログでの実例を基に紹介します。
https://builderscon.io/tokyo/2018/session/57d5f68d-cfa2-4b43-9c4d-71394700090e
id:aereal 一言コメント
先日リリースした機能について、技術詳細だけではなく負荷検証や漸進的なリリースなど、プロジェクト全体にわたって紹介します。
Hatena Engineer Seminar #10でお話しした内容からパワーアップする予定なのでご期待ください!
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昨年に引き続き本年もはてなでは builderscon tokyo のスポンサーをさせていただきます。今年は懇親会スポンサーです!詳細につきましては8月頃の案内
とのことですので今しばらくお待ちください。
追記: 詳細が発表されました!
おわりに
builderscon tokyo 2018 には登壇する3名の他にも社員が参加する予定です。会場でみなさまとお会いできることを楽しみにしています!