こんにちは、id:onishiです。今日ははてなの技術部の取り組みとして毎週技術勉強会というのを紹介します。
はてな技術部とは
はてなのサービス開発は「ブックマークチーム」とか「ブログチーム」のようなサービスを軸にしたチームで構成されています。それとマトリクスを描くように「技術部」「デザイン部」といった職種によるまとまりも存在します(2015年6月現在)。エンジニアが全員所属する技術部ははてなの技術を推進しエンジニア技術の向上を目指して様々な取り組みを行っています。
毎週技術勉強会
毎週木曜の夕方にエンジニア・デザイナー持ち回りで一人30分の技術トークをする、社内技術勉強会を実施しています。
業務に絡んだことでもいいし、関係なく最近勉強していることでも、技術にまつわるトピックならなんでもOKとしています。
技術勉強会のメリット
社内勉強会にはいくつかの効果があって、
知識を共有できる
いわずもがなですね。知識共有、わりとちゃんと意図して機会を設けないとうまくなされません。技術勉強会そのものが知識共有の場になっているのはもちろん、そういう場があることによって日常から知識を共有するという意識がスタッフに芽生えたように感じています。
元々エンジニアだけで開始したのですが、途中からデザイナーも参加してもらうことにして、よりバラエティに富んだ知識が毎週共有されています。
資料を作ったり発表する練習になる
はてなのエンジニアの専門スキル評価項目の中には、ブログの公開やOSS活動、イベント登壇など社外にプレゼンスを発揮したことを評価する軸があり、そういった活動を推奨しています。
自分自身もそうでしたけど、初めて対外的な場で発表するのって緊張しますよね。まずは社内勉強会で発表する、というのはそのための良いステップになっています。
社内勉強会で発表した内容をブラッシュアップして社外でも発表するという流れもできています。逆に面白い社外発表を社内向けに再演するなんてことも。
他のメンバーについて知れる
業務の接点のないメンバーが、こういう仕事をしている、こういう技術に興味を持っている、というのがわかって社員の相互理解にも役立っています。
業務時間の最後に勉強会を行っているため、発表が終わったら終業時間になっています。これによって発表が終わった後も技術に関する雑談などが盛り上がったりします。
技術勉強会と一緒にやっていること:技術共有
社内のグループウェア(はてなグループを使っています)にエンジニアが集まるグループがあり、日々技術エントリが書かれています。週に一回の技術会の中で一週間の間に書かれたエントリを眺めたりして、知識の共有を加速しています。
単に「技術エントリを積極的に書きましょう」って言うだけでなく、見られて意見がもらえる場が生まれたことで社内で技術エントリが書かれる頻度も上がりました。
寿司・技術ブログCTO賞
月初の勉強会は月に一回の特別編です。前月に書かれた技術エントリ(社内ではなく社外向けに書かれたもの)にブックマーク数100usersを超えるものがあったら寿司とビールでお祝いをします。
さらに、月間で最もブックマーク数を集めたエントリにはCTO賞が贈られ、エントリの作者だけ特上寿司が食べられるという特典があります。
これも、上記の社外へのプレゼンス発揮を評価する一環で、お祭り要素も取り入れることで楽しく真面目に情報発信を加速していこう!というものです。
最近は毎月200users以上の技術エントリを連発している id:y_uuki が特上寿司をゲットしているので他のメンバーも頑張って欲しいですね!(自分がやれという話もある)
y_uuki の技術エントリの話は採択されればYAPCで聞けるかもしれませんので興味のある方は応援お願いします。
技術勉強会のトピック例
最後に技術勉強会で取り扱われたトピックをご紹介します。例えばこういう話をしている、というのを参考にみなさんの会社でも是非、社内勉強会を開催してみてください!
- はてなブックマークのElasticsearchの細かい話
- はてなブログAndroidアプリのMaterial Design
- Virtual DOM / FRP の話
- TypeScript と Jenkins Workflow Plugin
- Cartonの内部
- はてなのインフラ概観:物理面から
- Cocoa/Cocoa touchのレイアウト
- 「使いやすさ」のデザインの話
などなどです!
技術勉強会で発表したいエンジニア集まれ!
はてなでは技術勉強会で発表して知識共有したいエンジニアを募集しています!
また学生向けのサマーインターンを募集しています。詳しくは下記リンクをご覧下さい(募集は6/29まで)!hatenacorp.jp
hatenacorp.jp