デザイナーとして活躍中のid:tikedaさんを訪問 | はてな卒業生訪問企画 [#20]

こんにちは、取締役の id:onishi です。

Hatena Developer Blogの連載企画「卒業生訪問インタビュー」では、創業からはてなの開発に関わってきた取締役の id:onishi、CTOの id:motemen、エンジニアリングマネージャーの id:onk、技術グループ長の id:daiksyが、いま会いたい元はてなスタッフを訪問してお話を伺っていきます。

id:onishi が担当する第20回のゲストは、株式会社くふうカンパニーホールディングスの専門役員であり、ご自身で立ち上げたデザインアンドライフ株式会社株式会社CLANの代表取締役を務める id:tikedaさんこと、デザイナーの池田拓司さんです。

tikedaさんは、2005年にはてな入社後、「はてなダイアリー」などの自社サービスや複数の新サービスを始め、任天堂さんとの「うごメモはてな」 、はてなロゴやオフィスデザインまで、はてなのデザインのすべてを統括し、幅広くご活躍いただきました。

2012年にはてなを卒業後、クックパッド株式会社で執行役を務めたのち、株式会社トクバイ取締役を経て、現在は株式会社くふうカンパニーホールディングスでデザイン開発領域を管掌する専門役員を担当されています。また、ご自身のデザイン事務所であるデザインアンドライフ株式会社、デザイナーのコミュニティ組織である株式会社CLANを設立し、デザインだけでなくデザイン組織の活動支援など、幅広いプロジェクトで活躍されています。

個人としては、多摩美術大学の非常勤講師を務められるなど、デザインを軸にさまざまな分野で活躍されるtikedaさんに、現在のお取り組みや、はてな卒業後から現在まで、はてな時代の思い出などをお伺いしました。

池田拓司さん(id:tikeda
2005年4月~2012年3月 はてな在籍
X:https://x.com/tikeda

美大からインターネット業界へ

id:onishi(以下 id:onishi) 今回は、はてな初代デザイナーのtikedaさんをお迎えしました。ごぶさたしてます。

id:tikeda(以下id:tikeda) ごぶさたしてます。よろしくお願いします。

id:tikeda こと、デザイナー 池田拓司さん

id:onishi よろしくおねがいします。現在のご活躍をメインに伺う連載なんですが、現在のくふうカンパニーホールディングスさんでの専門役員やCLANまでの経緯は、はてなやクックパッドさん時代から時系列でお話いただくのが分かりやすそうですよね。まずはキャリアの変遷みたいなところからお話をお伺いしたいです。

id:tikeda はい、お願いします。

id:onishi 多摩美術大学を卒業してニフティさんにご入社されましたよね。2005年当時で美大を出てネット系の会社に行くって結構めずらしかったんじゃないかなと思うのですが、いかがでしたか?

id:tikeda はい、だいぶマニアックでしたね。インターネットが好きで、仕事でもネットサービスに関わりたいと思ってました。いまでも美大からインターネットサービスプロバイダに就職って少数派だと思うので、就職先については当時は周囲から全然理解されませんでした。

id:onishi ニフティさん時代はどんな仕事をされてたんですか?

id:tikeda ディレクション中心でしたね。いい経験にはなったんですが、自分で手を動かしたいという欲があって。それが高まった段階で、ニフティで一緒だったid:naoya(株式会社一休 執行役員CTO 伊藤直也氏 @naoya_ito)さんがはてなに入ったご縁で、誘ってもらいました。

id:onishi 当時はてなにはデザイナーがおらず、デザイン業務は id:jkondoさん(はてな創業者・非常勤取締役 近藤淳也)が自分でやってました。ある意味初代デザイナーはjkondoだったかもしれない。

id:tikeda そうそう。

はてな 取締役 id:onishi

id:onishi ご入社は、ちょうど合宿ではてなブックマークを作ってリリースした直後くらいの時期でしたね。サービスとしては、はてなダイアリーがメインでした。スタッフは7人とかで、ほぼ全員エンジニア。チームもなかったので、それぞれ好きなことをやっていて、デザイナーであるtikedaさんはみんなに駆り出されてた記憶があります。

id:tikeda そんな感じでしたね。でも、自分で手を動かしたかったし、ニフティ時代から自分でサイト作ってみたり、コーディングしたりしてたんで、全然苦ではなかったです。

はてな卒業後から現在まで

id:onishi はてな時代の思い出はまた後ほどゆっくり伺うとして... 7年間はてなでご活躍いただいたあと、卒業後はクックパッドさんに入社されましたよね。当時はどんな心境だったんでしょうか。

id:tikeda はてなではコミュニティサービスをいろいろ経験させてもらったので、また違うWebサービスの経験を積みたいなと思ってクックパッドに行きました。2012年当時はちょうどガラケーからスマートフォンに移行している時代で、会員ビジネスの事業部にデザイナーとして入社したら、執行役にまでなってました。

id:onishi 同じくはてなからクックパッドさんに入った id:secondlifeさん(舘野祐一氏 @hotchpotch)もCTOになったり。僕のイメージでは、自分で手を動かしてものづくりをするのが好きなおふたりが揃ってクックパッドさんで役員をしているというのを見て「社会!」と思ってました(笑)。

id:tikeda 執行役にはなりましたが、最初はめちゃくちゃ手を動かしてましたよ(笑)。GitHubのpull requestの数は上位に入るくらいサービスの改善に励んでいました。

id:onishi すごい。手を動かしつつ、執行役になった経緯はどんなものだったんですか?

id:tikeda 経営に関わるというよりは、サービスがポリシーをもって運営できているかを見てねという意味合いで拝命した感じでした。

id:onishi いいことですよね。そういう形でデザイナー職の方が執行役とかになるのって当時はいまほど事例がなかった気がするので印象的でした。

id:tikeda そうだったかもしれないですね。CxOみたいなのもいまほどなかったし。

id:onishi クックパッドさんには5年在籍されて、その後、株式会社トクバイ(現 株式会社くふうカンパニー)の取締役就任と同時にご自身の会社である、デザインアンドライフを立ち上げという流れですよね。

designandlife.co.jp

id:tikeda そうです。トクバイはクックパッドの元代表だった穐田さん(現株式会社くふうカンパニーホールディングス 取締役兼代表執行役 穐田誉輝氏)とのご縁ですね。デザインアンドライフは、社会人も15年になって、もっといろんな人と仕事してみたいなとか、クックパッドでの役員の経験を経て、自分でも自分の会社というものをやってみたいなみたいな思いで立ち上げた会社です。田舎者としては、自分のデザイン事務所を持ちたいという憧れもあって(笑)。それが、なんだかんだで、もう10年程になります。ご一緒させていただいてる方々には感謝しています。

id:onishi 2021年からは、くふうカンパニーホールディングスさんで執行役となり、その後、専門役員CDOという役割に変わられてますよね。デザイン領域を見る役員という理解でいいんでしょうか?

id:tikeda そうですね。もともと役員として経営には関わってきたものの、経営そのものが得意なわけでも関心が高いわけでもないので、自分の専門性を活かして会社組織や事業をよりよい方向に導く関わりができれば、肩書きやポジションは特にこだわりはないんですよね。くふうカンパニーグループには「くふう トクバイ」「くふう Zaim」といった毎日の暮らしに関わる事業から、ライフイベント事業、投資・インキュべーション事業など、多くの事業があります。その全体のなかで一貫性を担保したり、プロジェクトの品質を上げるためにアサインされたりなど、いろんな関わり方をしている感じですね。

kufu.co.jp

id:onishi そこでも手を動かすことを含めて、いろんなことされているんだなというのがわかりました。

CLANでの「部活動」

id:onishi 個人的には2022年に立ち上げたCLANの立ち上げの経緯に興味がありました。組織づくりなども含めてかなり幅広いプロジェクトに関わってらっしゃいますよね。

clan.club

id:tikeda そうですね。デザインアンドライフは僕ひとりの会社ですが、CLANはid:kudakurageさん(合同会社Spinners 元山和之氏)やクックパッドで一緒だったメンバーらと数名で一緒に立ち上げたギルド組織みたいな感じです。昔は一緒に楽しく働いていたわけですが、会社というつながりがなくなっても、枠組みに捕らわれず、部活みたいな感じでものづくりが好きで仕方ないメンバーと一緒に何かできたらいいなと思って声をかけたんです。

みんな普段は自分の所属会社があったり、ご自身の会社をやっていたり活動していますが、それ以外の居場所みたいな会社があってもいいんじゃないかと。普段は教室にいるけど、放課後部室に集まるみたいな。

id:onishi 部活みたいっていうのが面白いですね。

id:tikeda 月1回集まってみんなで活動報告したり、情報交換したりしている場があるんですけど、それははてな時代にもやっていた「ほたて賞」の形式を採用してます。kudakurageさんが「ほたてにしよう」ってアイデアをくれて。

id:onishi すごい!いまでもはてなでは「ほたて(※)」は続いてますよ。どんなものがエントリーされるんですか?

※ 「ほたて賞」とは「ホットなタスクを手掛けた」の略です。チームまたは個人単位のタスクでエントリーをして、スタッフの投票により表彰対象を決定します。得票数に応じて1位〜3位には賞品が贈呈されます。
福利厚生・働く環境 - 採用情報 - 株式会社はてな

id:tikeda 本当になんでもですね。こういうの作ったよとか。LLMの最近の活用方法とか、面白かった展覧会とか、僕は釣りに行った話とか。ちゃんとAmazonギフト券ももらえます(笑)。

CLANの「HOTATE」

id:onishi これ見ると、やっぱりtikedaさんは全然変わらずに今も自分で手を動かしてものづくりしてるんだなというのがわかって嬉しいです。

id:tikeda 変わってないですね。

CLANでは実績には載せてない仕事もいろいろあるんです。secondlifeさんと一緒にやってるプロジェクトで、日本経済新聞社さんの「Ask! NIKKEI(β版)」っていう機能なんですけど。

日経電子版「Ask! NIKKEI(β版)」|ニュースの「?」をAIがその場で解決

id:onishi secondlifeさんのアウトプットは見てました。これtikedaさんも関わってらっしゃったんですね。

speakerdeck.com

id:tikeda そうそう。secondlifeさんがプロダクトマネージャで、僕がUIデザインを担当したりしてます。

id:onishi デザインアンドライフでtikedaさんが手がけているプロジェクトもあるんですよね?

id:tikeda あります。MWという建築・ソフトウェア・ハードウェアを融合させた、「未来の家」をゼロから創るチャレンジしているプロジェクトでアプリケーションデザインを担当したり。

mwhome.design

id:onishi これもAI関連なんだ。おもしろいですね。

id:tikeda いろいろやってます。

はてなの「オフィスランチ」を食べる id:onishiid:tikedaさん(2011年)

母校・多摩美の講師として出会う「すごい」学生

id:onishi これらに加えて、多摩美術大学の講師もされていますよね。きっかけはどういったことだったんでしょうか?

www.idd.tamabi.ac.jp

id:tikeda もともとは、多摩美術大学にいらっしゃった吉橋先生(吉橋昭夫氏 / @akyoshi)という認知科学の先生の代打を頼まれたことがきっかけです。以前より接点があったので、代打としてどうかと打診をいただきました。母校ですし、興味もあったのでやってみようかなと。今では1年生から4年生まで幅広く授業を持たせていただいており、今年でもう5年目ですね。

id:onishi やってみての手ごたえはいかがですか?

id:tikeda おもしろいです。これまで採用に関わってきたりして感じることは、エンジニアやデザイナーの「すごいやつ」は、やっぱり出会ったときから「すごい」んですよ。

id:onishi どういう種類のすごさですか?

id:tikeda いろいろありますが、デザイン力だけとは限りません。手数がすごく多いとか、発想力、探究心、勢いがすごいとか、それぞれです。1年生ですごいなと思った学生は、4年生までずっとすごいと感じることが多いですね。採用とかやっていても思うけど、やっぱりすごい人っていうのは何をやらせてもすごい。そういう学生との出会いがあるのでいいですね。

ニフティに入ったときの話で、美大からインターネットサービスはマニアックだったと言いましたが、自分としては美大で勉強している学生に、WebサービスだったりUIデザインの面白さを伝えたいっていうのがあるんです。学校で教えることで、すごい学生たちにインターネットとかWebサービスの領域に興味を持ってもらいたい。自分も新しい技術やトレンドに出会って勉強するきっかけにもなるので。いい機会ですね。

id:onishi 学生さんや若者との接点はおもしろいし学びも多いですよね。

id:tikeda そうですね。いい意味で遠慮がないのもいい。

id:onishi たしかに。役員とかやってしまう会社だと遠慮されがちになってしまうというのは感じます。

id:tikeda 質問とか気楽にされなくなったりね。ダメだしとかも全然してもらえなくなる。

id:onishi こわいことです。

id:tikeda こちらも会社の上司部下の関係じゃないというのもあって、「締切までまだ1日あるよ?」みたいなことを気楽に言いやすかったりするんです。それで寝ないで1日ですごい品質を上げてきたりしている姿を見たりすると、こういうふうに好きなことに夢中になっている学生さんを少しでもいい方向に導く手伝いができたらいいなと思ったりします。

id:onishi いい話だ。

「うごメモはてな」の思い出

id:onishi はてな時代のプロジェクトについても振り返りましょうか。2005年から2012年は、「はてなダイアリー」や「はてなブックマーク」はありつつ、新サービスをいろいろ企画していた時期でした。

id:tikeda jkondoさんと散歩しながら新サービスのMTGしたり、いろいろやってましたね。懐かしいなぁ。

id:onishi 楽しかったですよね。

id:tikeda 楽しかった。

アイデアブレスト中の id:tikeda さん(2011年)

id:onishi 一番印象的だったプロジェクトだと何になりますか?

id:tikeda サービスで言うと、「うごメモはてな」ですかね。

講師をしていると、学生のなかに当時のうごメモキッズたちが居て、「うごメモやってました!」って声かけてくれるんですよ。

id:onishi 「うごくメモ帳」のパラパラマンガで絵を描き始めたような子たちが美大に行って、tikedaさんの講義を受けているってことですよね。

id:tikeda そうそう。

id:onishi はてなにも、当時のうごメモキッズたちが何人も入社してます。

id:tikeda やっぱりそうなんだ。嬉しいですよね。いまでもそんな風に言ってもらえるサービスに関われたという意味でも、やっぱり自分にとっては「うごメモはてな」が思い出深いですね。

id:onishi 任天堂さんの開発室に集まって作ってましたよね。最後のほうは、はてなの開発スタッフは秋葉原に用意した開発部屋に集まって追い込みしてたのを思い出します。

id:tikeda 毎日ずっと開発部屋にいたので、週に1度近くの美味しいしゃぶしゃぶをランチに食べるのが楽しみで。

id:onishi 夜はid:motemen(はてな 執行役員 CTO)の部屋に集まって、疲れてるのにみんなで朝までゲームして(笑)。

id:tikeda やってましたね。

id:onishi 「うごメモはてな」の背景が芝生だったのは、tikedaさんが忙しすぎて外に出れないからだったはず。

「うごメモはてな」を正式公開しました - うごメモはてな日記 より

id:tikeda そうそう(笑)。

id:onishi うごメモは盛り上がっていた一方で、はてなの自社サービスはたくさん挑戦するものの、なかなかヒットが出せずに苦しかった時代でもありましたよね。

id:tikeda そうでしたね。こうやって振り返ると本当にいろんなの出しましたからね。

id:onishi 僕のtikedaさんのはてな時代の印象的なエピソードとしては、当時進行管理みたいなことをちゃんとできるメンバーが居なかったなか、tikedaさんは根気強く進行管理や品質管理について「ちゃんとやろう」というメッセージを出してくれたことですね。

id:tikeda そうでしたっけ。

id:onishi 僕はそれにすごく感銘を受けて。いま思えば当然のことなんで、それもできてなかったのかって感じなんですが...(笑)。

id:tikeda そういう「全体の進行管理や品質管理を組織としてちゃんといいものにしよう」みたいなことを言い続けてるから、いまでもそういうのをやる役割が回ってくるのかも。

id:onishi 手も動かしつつ、整備もしつつ。サービスだけじゃなくて、はてなのロゴや、移転前の京都オフィスの壁画とか、はてなのデザインの多くを担当していただいてました。

tikedaさんの後任であり、いまもはてなで活躍しているチーフデザイナーの id:tanemuも、tikedaさんの紹介でしたよね。

id:tikeda 僕はデザイナーとしてtanemuさんをすごく尊敬しているので。はてなに興味を持ってくださっているということで遊びに来てもらいました。

id:onishi 無印良品のWebサイトのアートディレクションを手がけた凄腕デザイナーと聞いて、みんなでドキドキしていたのを覚えています。

id:tikeda いまもはてなで活躍されてますね。

id:onishi すごくいろんな仕事をしてもらってますが、ゲームもいっぱいしてます。

id:tikeda それはよかった(笑)。はてなからリリースがあるとこれはtanemuさんかな?なんて想像しています。

id:onishi 仕事以外だと、僕はtikedaさんと一緒に仕事関係なくアイドルのファンサイトを一緒に作ったのが楽しかった。ふたりともすごい忙しいのに、夜中までやってましたよね。

id:tikeda やってましたね。そういうのが楽しいんですよね。仕事でできないことを、仕事じゃないことで試したり、遊んだり。

id:onishi 「企てたい」みたいな。いまもそういうところはありますよね。

id:tikeda あるある。好きなことなら時間を忘れてできちゃうからな。

id:onishi 多摩美の「すごい」学生さんたちからもそういう勢いを感じますよね。

id:tikeda そうですそうです。

id:onishi 好きなことを集まってやるっていう部活っぽさはCLANにもつながってるんでしょうか。

id:tikeda そうだと思います。仕事も遊びも関係なく、好きなことをやって、それでご飯を食べられるかっていうのは、クリエイティブな仕事においてすごく重要な観点だと思っているので。自分でもそうありたいなと思います。

会議室(長刀)のルームサインを貼る id:tikedaさん(2010年)

うごくものを素早くつくる

id:onishi はてな時代を振り返りましたけど、その後に経験が活きてるなと感じることってありますか?

id:tikeda めちゃくちゃありますね。やっぱり、まずうごくものを素早く作ろうみたいなのは、jkondoさんのやり方だったし、自分のやり方にも影響を受けているなと思います。いまは生成AIを活用すれば驚くほど早く作れるので、アイデアをいったん形にしたうえで「これどう?」みたいにSlackで聞いたりしてますね。くふうカンパニーのみんなは、役員が動くプロトタイプを作り送ってくるので、嫌がってるかもしれないけど(笑)。

あとはコミュニティサービスを通じて、ユーザー目線みたいなものははてなで学んだなと思います。ユーザーインタビューとかもいっぱいやりましたし。

id:onishi うごくものを作ってユーザーさんに使ってもらってフィードバックをもらって進化させる、みたいなのは当時のはてなではよくやってましたよね。品質低くてもまずは出して使ってもらおうみたいなのは、いまは昔ほど気楽にできなくなっちゃったところもありますが。

id:tikeda 難しいところですよね。一定品質まで上げた状態じゃないと見てもらえなくなってるって言うのは感じます。

いまのはてなはどう見える?

id:onishi 定番の質問なんですが、卒業して14年となると、当時とWebサービスを取り巻く環境も大きく変わってきましたが、いまのはてなへの期待とかダメ出しをお願いできますでしょうか。

id:tikeda 生成AIを仕事で活用するなか、僕自身、知性について考える機会も増えました。僕がいた頃のはてなは、人の知性や興味関心を刺激したり、知的好奇心をユニークなやり方で高めていくようなサービスを作るのが特徴だったと思うんです。相変わらず技術力は高い会社だと思っていますが、AI技術の進化スピードが早いなか、それをただの技術として捉えるだけでなく、企画やデザインのユニークさもある新しいものを作って欲しいです。UGCだったり、インターネット自体が変わってきちゃったから、難しいところでもあるんですが。そういう難しさを解決する場所をつくるとか、はてななら何かおもしろいことしてくれるんじゃないかと期待してます。

id:onishi ありがとうございます。がんばります。

id:tikeda さん、ありがとうございました!


id:tikedaこと池田さん、ご協力ありがとうございました。次回の「はてな卒業生訪問企画」は2026年6月頃更新予定、担当は id:motemenです。