はてなで働くエンジニアにアンケートシリーズ第6回 Sixeight

こんにちは、id:hitode909です。
今回は、はてなブックマークチームのid:Sixeightに話を聞いてみます。
新機能の開発やリリースをしながら、プロジェクトマネジメントも担当されているので、計画づくりのおもしろさや難しさについて聞ければと思います。


id:Sixeightにアンケート

はてなidとその由来を教えてください

オンラインゲームのアカウントを取るときに、たまたま何かの試験の答案が手元にあり、その点数が80点満点中66点で「66/80」と書かれていました。 そこから本当に何も考えずに Sixeight と入力したのがいつの間にか定着してしまったものです。

まさか日常的に発音されることになるとは思っておらず、呼びにくそうにしている人を見るたびに少し申し訳ない気持ちになります。

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id:Sixeight。戸籍ネームは西村、ブログのURLはblog.nishimu.land

いつどんなきっかけで入社されましたか?

2015年の4月に中途入社しました。

以前から社内の人との交流があり、個人的に何度か誘っていただいていたのですが、自信がなく躊躇していました。 そうこうしているうちに三十歳という分かりやすい区切りが近づき、このまま同じ会社で働き続けるのか、別の会社に挑戦するのかと悩むことになります。

自分の性格では逃げ道があると挑戦しないだろうと思ったので、退路を断つために退職をすることにして、有給消化中に次の会社を探すことにしました。 そこにタイミングよくサービス・システム開発本部長の id:onishi と話す機会があり、SFの話で盛り上がった結果応募を決意しました。

現在の仕事を教えてください

はてなブックマーク というソーシャルブックマークサービスの開発に携わっています。

ブックマークをオンラインに保存、共有することができるサービスで、多くの人がブックマークした記事は人気エントリーとして掲載されます。 新しい記事を知り、その記事に対して様々な意見をもつ人とつながれ、自分が感じたことをコメントとして表現できる。 はてなのミッションである 「知る」「つながる」「表現する」で新しい体験を提供し、人の生活を豊かにする を体現するサービスと言えます。

しばらく大きな機能追加はできていなかったのですが、抜本的なリニューアルが完了し、体制が整ったところです。 抜本的なリニューアルプロジェクトについては id:tarao のプロジェクト初期の 資料 や、 id:tanishiking24 よるプロジェクト完了後の 記事 をご覧ください。

チーム内の立ち位置を教えてください

PM(何の略かは明言されていない)という立場で、プロジェクトマネジメントを任せていただいています。 Webとスマートフォンアプリでチームが分かれているのですが、サービス開発の全体の状況を把握し、効率よく進行する役割りを担うため両チームを見ています。

また、Webチームのエンジニアとしてコードも書いています。 最近は HTTPS化違法性の高いエントリーの削除機能 の開発に携わっていました。

スマートフォンアプリエンジニアとして 採用コンテンツ に出たこともありましたが、現在はWebの開発に専念しています。

今日一日の流れを教えてください

9時過ぎに出社して、メールやSlackのログを確認したり、チームのIssueやプルリクエストを眺めたりしました。 始業までの時間で日課になっている日記を はてなブログ に書きました。

週明けは両チームのスプリント会があるのでファシリテーターとしてそれぞれ参加します。午前にアプリチーム、午後にWebチームの会が開催されました。 スプリント会はチーム独自の用語で、スクラム開発における「スプリントレビュー」と「スプリントプランニング」を合わせたようなセレモニーで、現状の確認をしたり、この先の計画を立てたり、その他なんでも話す場として開催しているものです。

2つの会の間の時間を使ってリリースを行いました。 Webは平日は金曜日以外の毎日、アプリは2週間に一回リリースをしており、リリース担当はおみくじによってランダムに決まります。 毎日なにかしらリリースする流れは、2013年に行われた 座談会 でも言及されていました。

残り時間は集中して実装に取り組む予定です。最近はアプリ向けの新機能のWeb側を担当しています。

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仕事感を出すために真面目な見た目の通話用イヤフォンを別に用意している。

最近うまくいったことは何ですか?

はてなブックマークの抜本的リニューアルプロジェクトを通して、チームがとても多くのことを学べたことです。 プロジェクト自体も無事に完了できたので自信につながりました。

当初はコードを書くことが主務だったのですが、プロジェクトの最初の大きなリリースで個人的な後悔があり、適切に計画することの重要性を感じました。 今思うとこの時感じた悔しさが現在の自分の方向性を決めるきっかけだったと思います。

異動前は「イカリング2」(プレスリリース) の開発に携わっていました。 そこでは id:yashigani_w が カンバンに週ごとのタスクを集めたレーンを作って、この週には何をやるべきなのか、このタスクには依存関係があるから次の週になる、などと考えながら計画を練るツールとしてうまく活用していました。

これに倣って、見よう見まねでタスクの洗い出しとスケジューリングをしたところうまくいき、小さな成功体験が得られました。 この経験から自然とタスクの依存関係を考える癖も身につきました。

その後もさまざまな問題にぶつかることで、タスクの洗い出しの大切さや、見積もりの手法、不確実性との向き合い方、目的の共有や、チームの現状を把握することの大切さ、時には自分の役割を越境することの必要性など、ここでは語りきれないほど本当に多くのことをチームで学ぶことができました。

タスクの洗い出しについては一度発表する機会をいただけたので、合わせて 資料 もご覧ください。

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SlackにつぶやくとBotがひろってKPTシートを埋めてくれる。

最近うまくいってないことは何ですか?

チームが運用フェーズに入ったにも関わらず、現状にあったプロジェクト管理への切り替えがうまくいっておらずに試行錯誤しています。

そんな中、技術グループのサブ会の1つとして「すくすく開発会」が立ち上がりました。 認定スクラムマスターの id:daiksy や、早くから社内でスクラム開発を導入して運用してきた id:shimobayashi を中心として、開発プロセスや、チームビルディングなどの知見を収集し、活用するために活動しています。 ここでの相談や、知見の交換を通じて、少しずついい方向に向かっていると感じています。

また、現在のメンターは幸運なことにこの分野にも強い この企画の第2回 に登場した id:onk です。 毎月の1on1を通して、プロジェクト管理の困り事や悩みを聞いてもらったり、一緒に解決策を考えたりしていただいています。

サブ会やメンター制度など、技術グループについての詳しい話はCTOの id:motemen による 記事 をご覧ください。

ふだん大切にしていることは何ですか?

「気持ちよく権利を行使するために義務を果たす」ことを大切にしています。

自分の権利を行使するときには、多くの場合は相手がいると思います。 そんなときに義務を果たすということは、まずは相手が納得する状態にするということだと考えています。 そうすると、お互いが気持ちよく、そして自分は堂々と権利を行使できます

言い換えると、自分の希望を叶えるために、まずは相手の希望を叶えることが実は近道だということです。

はてなはどんな会社ですか?

多様な考え方を許容して、お互いの考え方を尊重し合う会社だと思います。

この企画 だけを見ても、いろいろな考え方に触れることができますが、社内にはもっとたくさんの考え方が溢れています。ときには賛同し自分の言葉で意見を重ね、ときには臆せずに反対意見を述べることでお互いの意見を尊重しあっています。

前向きに反対意見が言える空気感、そして反対意見にも相手への敬意があらわれているところがはてなの良い文化だと思います。


id:hitode909 おわりに

いかがでしたか? 以前は、プロジェクトの推進は各チームで分断していたのですが、「すくすく開発会」ができたことで、チームを横断して知識を活用できるようになってきました。知見共有にとどまらず、お願いするとチームの振り返り会にファシリテータを派遣してもらえる仕組みもあり、直接出向いて問題を解決する姿勢が力強くて良いなと感じています。
次回はid:yutailang0119です。お楽しみに!


写真:id:aereal